音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

原木のうた

鼻の下をのばさずにまともな顔をしてきみのとなりに座っていたことがかえって可笑しくみえたらしいきみのほしいものが知りたくて仕方ないそれが干し椎茸の原木でないことはあきらかだ木枯らしの吹いた日のことだった からだの芯からあたたまってみませんかそ…

いまいちばん誰がすきなの

誰がすきなのかわからないくらい 誰かのことがすきだ 自分自身の最低な部分を原稿用紙に書け という課題が筆記試験にでた ぼくは制限時間ぎりぎりまで考えたが 白紙の答案用紙を提出した それを書いてしまったら とびっきり善人になっちゃう気がしたからだ …

ガチャ目

わたしの左目と右目の大きさは極端に違いまして 左目は宇宙人の目に似てるとよく言われます 右目で1回まばたきする間に左目を3回パチクリさせます トンボのメガネは水色メガネ 右目で空を見上げながら左目で新聞を読みます 青空が目に沁みる日は渇いた涙に目…

高倉健

しなびたナスみたいな高倉健みたいな顔でたたずんでいる自分を想像してみる それはそれでかっこいいと思います 運動神経の弱い女の子がすきです 孤独なのに孤独をかくそうとするしぐさが好きです 魚を食べると頭が良くなるってほんとだった シンナーを吸うと…

ユニコーン

なにかにまたがりながら駆けていく夢を見た馬かユニコーンだったのか よく覚えていない走り出したら股間が揺れてこそばかった空が水色で水彩画の黄色の絵の具は菜の花をあらわしていたのだろう景色の移ろいとは地平と空の曖昧な境界線駆けっこは得意かい?ぼ…