音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第4夜「あなたはわたしの守り神?」

体のなかに寄生虫がいる。 昨日食べたサーモンの刺身の中に宿っていたに違いない。 それは、どんどん長くなって、腸のなかで成長しているのがわかる。 5cmが10cmに明日は20cmかクソっ、お腹がくすぐられる、体が蝕まれる。 そんな馬鹿な、そいつは青…

第3夜「喘息という焦燥感のある細い吐息」

. 喉が練炭の火を押し当てられたようにひりひり痛い。 アルコール100%のウオッカを飲まされたようだ。 どこかで野犬の狂気ともいえる鳴き声がこだまする。 息が途切れてしまわないように心臓と肺の中間ぐらいの箇所に 思い切り中指を入れてみた。 時間は…

畳の上で死にたい

色あせたベストはやめましょうといっておきながら かなり色あせている。 ベストはバリバス。 帽子とシャツはUMBRO。 タイツは派手がいい。 全体的にかなりダサい。アンバランス。 鮎恋は、ぼくがこのタイツをはいて、ダイワのカタログ にでてくるモデルのよ…

第2夜「彼女は誰かを救いたくて尼になった」

そこはかなり霧の深い山奥の苔寺。 ひんやりとした空気は、乾燥した都会の空気とは違う。 そこに1人の年老いたお婆さんが背中に体の半分以上を占める 大きさの籠をかついでしゃがんでいる。 横には三尺ほどの小さなほこらがあり、中に顔が朽ちかけてはっき…

第1夜「彼岸をすこし過ぎた頃に・・・」

垣根の角を曲がったところに、こじんまりとした小道具屋風の時計屋がある。 横手には、2軒ほどの川が流れていて錦鯉が群れをなして泳いでいる。 店の中には古希を過ぎたくらいで、喜寿には未だ早い感じの爺さんがひとりいる。 手先が器用で古い虫眼鏡を覗き…

合奏協奏曲№1/シュニトケ

クレーメル(バイオリン)のシュニトケ・コンチェルトグロッソ№1 クラシック曲の聴いたことのあるいろんなメロディーが突然でてきます。 手に汗握りながら聴いてます♪ 楽しい曲お探しの方、新しい刺激がほしい方にお勧めです。

<Armoureaux de Vence> Marc Chagall