2018-10-31 終わりのない音楽 絵画鑑賞 #絵画 終わりのない音楽を聴きながら ながい眠りにつく あなたの胸元にわたしの耳が ふれるくらいのところに枕を並べて目を閉じる いま からだのまわりをまもる 薄い膜がゆっくりと剥がされている わたしのしろいかかとが 止まった時間の中で 宙に浮いて揺らいでいる うつ伏せのまま大人の持ち物検査をされている やがて抑揚のない音楽は 終焉へと下降していく 進入禁止の標識の矢印の先の階段を 下っていくとそこは新世界だった 崩壊した通天閣が見えた 沈黙の時間がつづく 肝心なときに 適切な言葉がでてこない