音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

原木のうた

鼻の下をのばさずに


まともな顔をして


きみのとなりに座っていたことが


かえって可笑しくみえたらしい


きみのほしいものが知りたくて仕方ない


それが干し椎茸の原木でないことはあきらかだ


木枯らしの吹いた日のことだった 


からだの芯からあたたまってみませんか


それがきみにかけた最初の言葉だった