音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

時の魔導師

時間よ止まれ 


しかしなにも起きなかった


彼女は魔術を忘れた魔導師であった


時をかける少女と喧嘩して


登校許否してひきこもってたら


体力と気力が失せて魔術を忘れてしまった


彼女は自分が魔導師であることを


クラスメイトに黙っていたが


時をかける少女がバラしたのが喧嘩の原因だった


魔術を忘れたんだから、わたしはもう魔導師じゃない


自分にそう言い聞かせ彼女は学校に行く決意をした


朝、教室のドアを開けた瞬間


学校中すべての時が止まった