音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

森の中で ~ In the woods ~

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今練習してるギター曲

一生のうちにマスターしたい曲

作曲 武満徹さん 「 森の中で 」

まだ最初の1小節すら弾けない

ずっとさまよっている自分

森から でられそうにない

でもぼくは そこで いつも

まだあったことのない人と つながっている






【武満さんの 解説のことば】

森の中で(1995)
Ⅰ  ウエインスコット・ポンド
Ⅱ ローズ・テール
Ⅲ ミュアー・ウッズ

各章に附されたタイトルは北米の地名で、

それぞれの場所に、美しい大小の森がある。

 ローズ・テールの森はカナダ、トロントの閑静な住宅街を

包むように舗道に沿って走る灌木の茂みであり、初秋の光を浴びて美しい。

 ミュアー・ウッズはサンフランシスコ郊外にあり、

ミュアーという篤志家によって保護された巨大なセイコア樹が、

天を突くようにそびえ、深い森をつくっている

そこでは人間の卑小さを思いしらされる。

 ウェインスコット・ポンドを実は私は未だ訪れたことがない。

それがアメリカの何処にあるのかも知らない。

友人から送られてきた絵葉書に印刷された美しい風景画の下に

小さな活字でWainscot pondとあった。

池の向こうに、私には、沈黙する森が見えた。

 ここではたんに森の情景を描写するのではなく、

森の中で、感じ、考えたこと、また行動を共にした

ひとびとの懐かしい思い出を描こうと思った。