音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

トマトギャル

吊革につかまっていたとき

 
こちらの方にあたまをこすりつけてきた
 
女子高生がいたものだから ぼくは 指先のまだ先の
 
空気みたいなところで彼女にふれただけだったのに彼女は
 
このあと あなたを 訴えることになるとおもいます
 
というような目つきでこっちをにらんだものだから
 
ぼくは、こう言ってやった
 
きみがおとなの女になったなら
 
トマトの研究をしなさい
 
トマトの農場をつくりなさい
 
イタリアに負けないトマトで世界に誇れるトマトの会を設立しなさい

そして熟したトマトチックな恋におちなさい
 
学生カバンのよこにぶらさがっているトマトのゆるキャラがそうさけんでます🍅
 
どうかぼくを許してください