音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

紙飛行機

イメージ 1

真夜中、裸足で外を歩いていたら




なんで裸足かっていうと




剣道やってたからね




すると、公園から白い紙飛行機




が飛んできたので




それを手にとって飛ばしてみたら




風に乗ってどこまでもとんでいくので




裸足のまま、追っかけていって




田んぼの畦を越えて




コンビニの駐車場をすり抜けて




車の通ってない車道をどんどん進む




おい、やばいよぉ、車きたらどうすんだよ








いったん部屋に戻って、その飛行機と同じように




折り目をたどって




藁半紙でそっくりに折ってみた




けど、上手くいかない




そんで、鏡でみながらやったら




余計にこんがらがって、いらいらしてきて




もう一度、鏡をのぞくと




そこには、白い飛行機と




自分ではない 他人の顔




がうつっていた





夢の中で、自分の顔なんかみたくないからね





その知らない顔 髪は長く




たとえ髪を切ったとしても、その形相は鬼




しかたない、紙飛行機は何個つくっても失敗や





ゴミ箱の中は、





叶えられない夢が無造作に詰まってるようで






失敗した紙屑でいっぱいになった