ぼくらはみんな外国人
織りなす魔法の踊りをみに
ぼくはカーライルの車で
きみはまだちいさいマルセリーノロペスの手をひいてでかけた
そこはいちども訪れたことのない場所で
大地と木と人間が同じ背の高さでつりあっていた
まっさきに小径にでたきみは踊った
流派も何もない ダイコンの葉の踊りを
その滑稽さに笑いをひっしにこらえながら
ぼくはわざとひきつった頬をして息をととのえ
陶器でできた琴壺を叩いた
ディンドンデンディという一浴のリズムが
世界を回し始めようとしていた