音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

スマホにうつる貌

きみのどこがすきかっていうと
 
体が薄っぺらいところ
まぶたが腫れぼったいところ目がキツネ目なところ 
きみの顔がすきなんぢゃない きみのまわりをつつんでいる暗い影がすきなんだ
 
いちばん快感な瞬間はきみのこころの
23%をぼくが占領してるとき
 
48%を超えると嫌悪感 ついに死にたくなる
 
あたためていたものを瞬間冷凍するかのごとく
痛みのない骨を拾い集めた人形
 
きみの携帯の画像にぼくが亡霊人形になってあらわれたならきみはその画像を削除しても削除しても ぼくはまたあらわれるよ