音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

13日の金曜日

ホコリのたまった古本を一冊づつ紐といていくと

活字のなかに愛が生きてまだ息をしていた

ロビンフッドの章のページを開くと、みどりの文字に羽が生えて妖精のように森にかえっていった

冒険の書が消えた日、気が触れたぼくはわけもわからずに泣いた


三島由紀夫が死んだ日ぼくはまだ3さいだった
続きの読みたい本がいくつかあったのに

次項はジェイソンのページ 順番からいくときみが死ぬ番だ