音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

泣きたいのにうまく泣けないぼく

あたたかい場所

すこし眠くなる

生後20歳になる赤ちゃん

が泣いている

ウソ泣きかどうかわからないけど

公園のベンチの木漏れ日が眩しくて

まばたきできないでないている

はいはいしてたら迷い子になった

森のなかで

背伸びして しゃがんで


でんぐり返りししたら せなかに木の葉がついた

だれかせなかの葉っぱをとって

赤ちゃんの泣き声が嗚咽となってこだまする

山から山に

熊にであったらイヌみたいに吠えて追い払うつもり

 わん