10000人オーケストラ
天国で音楽を聴く
最前列のど真ん中のチケットで
開演10分前 すでに会場は満席になってます
虫歯が疼いてたので歯に根治水と正露丸を詰めてあります
隣席の御老人は白髭の紳士でこちらを見て微笑んだ顔に数百本の皺が印象的です
演奏がはじまりました
指揮者は小指を立てて舐めるように指揮します
音をことばであらわすとき
透明とか牧歌的とか情熱的とかいいますが
天上の音楽はことばにできません
ゆったりしたところはどこか唱歌 故郷 ににています
地上を叩くはげしい雨音のような打楽器の連譜もあります
それはヒーリング癒し系の音楽では全くありません
左耳から入ってからだのなかを浸透し右の耳からでていきます
なにも耳には残らないのです
でも不思議な幸福感があとからじわじわきます
赤子の泣き声をうるさいとかんじてしまう人へ
いちど天国へのチケットを買ってみてください