音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

2015-08-14から1日間の記事一覧

淳平

その日の夜は霧が出た。 明け方になるとあたりは白い靄につつまれ眠っていた仲間の眠りを深くした。 相太と淳平は眠れずに甲板に腰かけていた。 「淳平、静かな海だなそれにしても視界が悪い、見知らぬ国の陸地が迫っているような錯覚になる」 「先輩、幽霊…