音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

あなたに貰って欲しいものがある

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雫が一適、葉をつたって水面にポタと落ち

音の余韻とともに、ちいさな孤を描いては消えた

その孤はやわらかい唇に似ている

風のない部屋でひとつ、ろうそくの火が揺らいでいる

それが ふっ と消えたとき またおなじ感覚 耳元でささやく微かな声を聴いた

全宇宙のなかで、1人の人を愛するということの尊さ

ことばは途切れたままでいい

夢の途中で、それが夢だとわかってしまう

だからもうすこしこのままで、あさがくるまでは

すべては静寂のなかではじまり、やがてきえる