2015-07-03 金曜のおはよう UCHUJIN #練習用 金曜日の男は金星人であった。 月曜から木曜までの四人の男と同じ電車で通勤していた。 われわれが宇宙人であることは、 第三者からみて識別することはできなかった。 それぞれのふるさとの星には、 それぞれの男をまっているひとがいた。 先頭車両のドアが開き水曜日の男がホームに降りた瞬間、金曜日の男は彼の痩せた背中をつき押した。 警察を呼べ、月曜日の男は動揺で気持ちが逆撫し電車の非常ベルを押した。 ベントラー、火曜日の男が木曜日の男に向かって泣き声でそう叫んだ。