音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

足元から雨が降った

七夕の夜、足元から雨が降った

地面から水が滲みて濡れていくのを

足裏で感じていた。

空気は渇いていたが空に星は見えなかった。

天上からきこえる鼓笛隊のリズムは全く空気を

震撼させずに直に胸に響いてきた。

指先の血管が葉脈みたいに膨らんで

手の平をかざすとからだが光合成しているのがわかった。

あなたがオシリスとかギリシヤ神話の世界を信じてたのとおなじように

わたしも星占いや風水を信じるようになった。

七夕の夜

哀しくもないのに涙が溢れてとまらなくなるのはなぜだろう。