音楽を呼びさますもの

恋文を書くために埋め尽くされた練習ノート

淳平

淳平は卒業後、某商船大学に入学した。

淳平の偏差値は高い部類であったのでがむしゃらに受験勉強した記憶はない。

淳平はヨット部に入った。映画、裕次郎の「太平洋ひとりぼっち」や

アランドロンの「太陽がいっぱい」に憧れたのである。


淳平は色白痩せ型であったので、日焼けした肌、逆流線形のボディに憧れたのである。

淳平は誰がみても体育会系には見えなかった。

しかし天草四郎のような美貌と静かに沈むよな笑顔は部員の中で異色を放っていた。